2018/02/15 07:04

215日に3作同時リリースされる最新作は今までのAITO KITAZAKIのイメージを大きく覆す。
前作までの海外アートシーンを強く意識してきたステンシルスタイルではなく、今作から日本が持つ独特の文化、精神を漫画スタイルで巧みに表現した全く新しい世界観となっており、AITO KITAZAKIの真骨頂でもある強烈に突き刺さるメッセージ性はさらに進化を遂げている。AITO KITAZAKI曰く「前作までのストーリーは完全に終わり 、今作から「Kokorozashi」という名の新たな物語が始まる。」その言葉を裏付けるように全く新しい作品達が姿を現した。


彼の言う今までのストーリーとは、そしてこれからの物語とは何なのか?


2014年にロンドンで開催された自身初のソロショー「MUGENZIKKOU / 無言実行」、そして同年日本初のソロショー「Life is too short / 人生は短すぎる 」これらのタイトルからAITO KITAZAKIが体現し続けた一つの大きなテーマが見て取れる。

それは「挑戦」だ。

彼の名をロンドンのストリートアートシーンに轟かせるきっかけとなった作品「You never Know until You Try / やってみなければわからない」まさしくこの作品のタイトル通り彼は夢という風船だけを持ち、単身ロンドンに飛び込んだ。

大事なのは結果じゃない、実行することだ。

その熱き思いを自身初のソロショーにぶつけ、彼は"JAPANESE BANKSY"と称されることとなった。

その勢いのまま日本に戻り日本初のソロショーを開催。

「人生は短すぎる」それは今を生きることの大切さを説いた、「無言実行」をした彼だからこそ伝えられる本物の熱きメッセージだ。

しかしここで大きな壁にぶち当たることとなる。

日本のストリートアートシーンの狭さ、そしてストリートアート=落書きという認識が日本の現状を物語っていた。

それでもAITOは自分の道を進み続けた。

映像作品 FILM OF FUKUSHIMA2016では自身の壁画に南相馬市立原町第三小学校の全校生徒に夢を描いてもらい、

世界に福島の子供達の笑顔と希望を発信した。

さらにAITO KITAZAKIならではのメッセージ性の強さを生かし、壁画を広告媒体として活用するアドバタイズミューラルにも取り組んだ。その柔軟なスタイルによって数多くの企業、店舗の壁画を手がけストリートアートの必要性を日本中に知らしめた。

ストリートアート=落書き、ではない。

それを伝えるため、試行錯誤を繰り返し、時には現状に押しつぶされそうになりながらも、現実と常識という壁を壊し続けた。

ストリートアートをこの日本という国に根付かせたい。その想いはいつしか「挑戦」の枠を超え大きな彼の「志」となっていった。

AITO KITAZAKIの言うストーリーとはまさしく彼自身が作品を生み出しながら歩んできた人生をそのまま表しているのかもしれない。


「挑戦」から「志」へ


AITO自身の気持ちの変化はリリースされた3作品を通して見ても一目瞭然だ。

ステンシルでもない、スプレーでもない、さらに作品の中には明らかにキャラクターが人格を持って存在している。

漫画なのかアートなのか、ましてやこれはストリートアートなのか。

言葉で探せないということはおそらくこれがAITO KITAZAKIという新しいスタイルの始まりなのだろう。

彼自身には見えている明確な新しい道筋が今後作品を通して見えてくるのは間違いない。

そして彼の物語が今後どのような衝撃を日本にもたらすのか目が離せない。